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歯周病が老化を加速させる…「オーラルフレイル」の考え方

「オーラルフレイル」という言葉をご存知でしょうか?オーラルフレイルとは、近年、歯科業界・医療業界で注目されている考え方のひとつで、加齢に伴う口腔内環境の衰えを総称する言葉です。

オーラルフレイルについて考えることは、歯の健康、ひいては体全体の健康を考えることにもつながります。今回は、このオーラルフレイルについて詳しく解説していきます。

「オーラルフレイル」とは

前述のように、オーラルフレイルとは加齢に伴う口腔内環境の衰えの総称です。

オーラルフレイルには、高齢者のむし歯や歯周病はもちろん、加齢によって食べ物を咀嚼し飲み込む力が衰えることも含まれます。歳をとると筋力・体力が衰えていくことは仕方がないことです。しかし、だからといってオーラルフレイルを放っておくと、寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

歯を使って食べ物を咀嚼し飲み込むことは、体の中に栄養を取り込むことでもあります。たとえば、歳をとると硬いものが食べられなくなるというイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、なかには高齢でも、硬い煎餅などをバリバリと食べられる方もいらっしゃいます。

この差は、歯が健康であることはもちろん、噛むための筋力があまり衰えていないことが影響しています。その他に口の筋力が衰えの例としては、上手く発声・発音ができなくなることも挙げられます。

加齢に伴う口腔内環境の衰えを防ぎ、高齢になってからも「美味しく食事ができること」、「身近な人と楽しくおしゃべりができること」は、日々の生活の中に彩りを与え、長寿の秘訣にもなるのではないでしょうか。

歯周病と老化の関係

では、オーラルフレイルを食い止めるために、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか?

オーラルフレイルによってまず起こり得る影響として挙げられるのが、歯周病です。若い方でも歯周病になるリスクはありますが、どんなにデンタルケアに気を使っていても、加齢することで歯周病のリスクはより高まります。

たとえば、加齢によって歯磨きをするときの腕の筋力も弱まります。そのため、若い方よりも磨き残しが増えてしまった結果、むし歯や歯周病につながってしまったり、長年、歯を使い続けたことによって歯茎が衰えて歯が抜けやすくなります。

また、若い方より口腔内の免疫機能が弱まってしまうこともオーラルフレイルのひとつです。そのことが加齢による歯周病を誘発してしまい、硬いものなど、歯を酷使するものを食べられなくなったり、発音が不明瞭になってしまうことにつながってしまいます。

しかし、ここで加齢による歯周病は仕方がないことと放置せずに、日々の生活の中で、治療やケアを行うことが大切です。

歯周病は4つの段階を経て進む

そもそも歯周病はどのようにして起こるのでしょうか?

歯周病は4つの段階で進んでいきます。まずは第1段階、プラークが歯周ポケットに入ることにより、歯茎に軽度の炎症が残ります。軽度の炎症では痛みを感じにくいので、自覚症状がほとんどない場合が多いですが、この時から歯と歯茎が剥離し、少しずつ歯が浮いてきます。

第2段階になると、その炎症が悪化し、歯槽骨や歯根膜など、歯の根幹に関わる部分にも炎症が起き始めます。

第3段階ではその炎症が悪化し、歯の大部分まで炎症が起こり、歯がぐらぐらと抜けそうな兆しを見せはじめます。

そして最後の第4段階になると歯周病はかなり重症化し、ついには歯が抜け落ちてしまったり、食事をするたびに痛みを感じてしまいます。

歯周病にならないための対策

では、歯周病にならないためにはどのような対策を取るのが良いのでしょうか?オーラルフレイルは高齢者の口腔内の衰えに関する考え方ですが、オーラルフレイルを食い止めるためには、実は、若い頃から口腔内環境を整え、歯周病予防をしておくことが大切です。

歯周病予防としてまず自分でできることは歯磨きです。磨き残しがないようにしっかり丁寧に歯を磨くことで、歯周病になりにくい口腔内環境にすることができます。ただ力任せに磨くのではなく、丁寧に、優しく歯を磨きましょう。

また、定期的に歯科検診を受けることも欠かせません。 プラークの除去や歯周病・虫歯の早期発見・早期治療はやはりプロの歯科医の方に見てもらうのが一番です。常に口腔内を健康に保つ努力を忘れないことが、オーラルフレイルを食い止めるうえでとても大切なのです。