歯科医師、歯科衛生士の就職・転職は
福岡の宝歯会グループにご相談ください。

医療法人 宝歯会グループ
医療法人 宝歯会グループ
TOP > 歯科医師/歯科衛生士 宝歯会 関連コラム > 歯の数が減ると睡眠トラブルに陥る!歯と睡眠の繋がり

歯の数が減ると睡眠トラブルに陥る!歯と睡眠の繋がり

「歯と健康の関係」は、歯科の世界でも注目度の高い話題の1つ。日本では8020運動(80歳になっても自分の歯を20本以上維持しよう)が推進されているものの、歯のメンテナンスを怠るとどのようなリスクやデメリットがあるのか、わかっていない部分も多いです。そんな中、国際的な睡眠医学の科学雑誌「Sleep Medicine」に「歯の本数と睡眠トラブルの関連性」について調べた日本の論文が掲載されました。

今回は、健康な歯を維持する必要性をお伝えするため、歯と睡眠の繋がりに関する研究結果をご紹介します。


歯の本数と睡眠時間に関する研究の結果


2018年の10月5日、東北大学の歯学研究科が「歯の本数と睡眠時間には関連性がある」という研究結果を公開しました。平均年齢73.7歳、2万548名の高齢者を「現在何本の歯があるか」で分類し、歯の本数ごとに1日何時間寝ているのかを分析しています。

その結果、自分の歯がない人の3.3%は1日4時間以下しか寝ておらず、逆に9.0%は10時間以上寝ていることがわかったのです。一方、自分の歯を20本以上維持している人の睡眠時間を調べてみると、短時間睡眠・長時間睡眠はそれぞれ2.3%と2.8%しかいませんでした。

1日の睡眠時間は、短すぎても長すぎても健康的とはいえません。今回行われた研究で、歯の本数が少ない人は、健康な歯を維持している人よりも「寝不足」や「寝すぎ」になっているケースが多いことが判明したのです。


歯が少ない老人は睡眠過不足に陥りがち


「歯が少ないから睡眠過不足になりやすい」のか、それとも「睡眠過不足だから歯が少なくなりやすい」のかは、今回の研究では明らかになっていません。しかし、自分の歯がまったくない場合、20本以上歯を維持している人に比べて1.4倍睡眠不足になりやすく、1.8倍睡眠過多に陥りやすいのです。

また、「歯の本数が1本から9本」の場合も、歯を20本以上維持している人に比べた睡眠不足のリスクは1.3倍、睡眠過多のリスクが1.5倍高くなります。なお、歯の本数が1本でも7本でも、9本以下であれば同じように睡眠トラブルのリスクが上昇するため、注意が必要です。


睡眠の乱れは死亡リスクに直結


睡眠の乱れは、死亡リスクの上昇も招きます。睡眠トラブルと死亡リスクにどのような関連性があるのかについて調べた研究結果を、いくつか見ていきましょう。

・睡眠時間が長すぎると死亡リスクが上がる

40歳から79歳の男女約5万5,000名の睡眠時間と死因を追いかけた調査では、脳卒中による死亡を除き、睡眠時間が長くなればなるほど死亡リスクが高くなるという結果が出ています。

・睡眠の乱れが乳がん・前立腺がんの罹患リスクを高める

同様の研究で、睡眠時間別に乳がんや前立腺がんの罹患リスクを調べたところ、

・睡眠時間が6時間以下の場合、前立腺がんの罹患リスクが高い
・睡眠時間が6時間以下の場合、乳がんの罹患リスクが増加する

という結果になりました。

・10時間以上の睡眠は早期死亡率を上昇させる

イギリスにあるキール大学の研究チームが、睡眠と循環器系疾患について調べた74の研究を分析したところ、10時間以上寝ている人は7時間睡眠の人より30%も早期死亡率が高かったことが判明しました。

そのほかにも、睡眠過多だと脳卒中の死亡率が56%高くなるとされています。


デンタルケアも長生きのためには不可欠!


デンタルケアを怠り、歯の数が減ると睡眠トラブルに陥る可能性が高くなります。健康的な生活と十分な睡眠を維持して長生きするためには、デンタルケアが必要不可欠です。たとえ長生きできても、自分の歯がなければ食事を楽しむことができません。

自前の歯が9本以下になると睡眠トラブルのリスクが上がるため、最低でも10本以上自分の歯をキープできるように、適切な歯磨きや定期検診を使って歯の健康を維持しましょう。



参考URL:
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181101-OYTET50030/
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1810/25/news041.html
https://medical-tribune.co.jp/news/2018/1017516625/
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/press_20180927_ja.pdf
https://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/515
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23005259
https://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/319
https://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/325
https://tocana.jp/2018/09/post_17997_entry.html