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「炭酸飲料で歯が溶ける」というのは嘘?本当?

小さな頃、ご両親から「炭酸飲料ばかり飲んでいると、歯が溶けるよ」と注意されたことはありませんか? 人間は乳歯が抜けたあと、永久歯が一本ずつしか生えてきません。永久歯を失った部分には二度と新しい歯が生えてこないので、歯がとけるというのが本当だとすると恐ろしいことですよね。

 

もっともらしい都市伝説のようでもあり、真実のようにも感じられるこの話。実際にはどうなのでしょうか?

 

 

歯が溶け始めるのはpH5.5以下、炭酸飲料のpHはpH2.4前後

「炭酸飲料で歯が溶ける」というのは本当です。歯は主にカルシウムで形成されており、酸性の液体には溶けてしまう性質があるからです。

 

歯が溶けはじめるのはpH(ペーハー:酸性度を示す値。低いほど酸性度が強い)が5.5以下になったとき。特に子ども達に人気の炭酸飲料はpH2.4前後と、歯が溶ける酸性度を大きく超えています。

 

また、炭酸飲料に含まれている大量の糖分は虫歯菌の大好物。お口の中の細菌は、糖を栄養素として取り込む際、代わりに酸を排出します。その酸によって歯が溶ける現象が「虫歯」です。

 

子ども向けの絵本ではよくバイキンが歯をかじったりして虫歯にしていますが、実際の虫歯菌は糖を食べているだけで、歯を直接食べているわけではありません。実際に歯に穴を開ける原因になるのは細菌が出した酸です。

 

つまり炭酸飲料はそれ自体も歯を溶かす上に、虫歯菌を増やす栄養素にもなってしまう、歯の天敵ともいえる存在なのです。他にもお酢やスポーツドリンク、乳酸菌飲料なども酸性なので、歯を溶かす可能性があります。

 

 

危険なのは「ダラダラ飲み」&「ミュータンス菌の増殖」

そうはいっても、「夏の暑い日に冷えた炭酸飲料をぐいっと飲むのが大好き!」という方は多いでしょう。実は、飲み方に気をつければ、炭酸飲料による虫歯は十分に防ぐことができます。

 

酸が口の中に入ってくると、歯の表面から石灰分が溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が起こります。歯の表面がスカスカになるイメージです。さらにしばらく時間が経つと、溶け出した石灰分が歯に再び取り込まれる「再石灰化」という現象が起こります。私たちは毎日の食事や間食のたびにこのサイクルを繰り返しており、脱灰と再石灰化のバランスが取れていれば虫歯になることはありません。

 

しかし時間をかけてダラダラと酸性の飲み物や甘いものを飲んでいると、脱灰の時間が長くなって歯の表面に穴が開いてしまいます。いったん穴が開くと、再石灰化ではもとに戻りません。脱灰しすぎて穴が開いた状態を「虫歯」と呼びます。虫歯は自然に治ることがない病気なので、歯科医院で治療を受けることになります。

 

虫歯を防ぎたいなら、炭酸飲料は時間をかけずサッと飲み終わってしまいましょう。お菓子を食べるときも同じ事がいえます。テレビを観ながらひと口飲んで、10分後にまたひと口…こういった飲み方、食べ方は虫歯のリスクを高めてしまいます。

 

時間をかけて飲み食いしていると、酸だけでなく糖分が口にとどまる時間も長くなります。糖分と接触する時間が長くなると、ミュータンス菌をはじめとする虫歯菌が糖分を分解して増殖し、さらに口の中を酸性にしていきます。そうならない為にも、甘いものはさっと飲み終わり、できるだけ早く歯も磨いてください。

 

 

炭酸飲料を飲んだ後は口をゆすぐのがGOOD

外出中などでどうしても歯が磨けないときは、炭酸飲料を飲んだあとすぐにお水でしっかりと口をゆすぎましょう。

 

最近テレビやネットニュースで話題を集めている「毒出しうがい」をすると、口の中に残った糖分や細菌が含まれるプラーク(歯垢)をある程度洗い流すことができます。虫歯が防げる上に口臭予防もできるのでおすすめです。

 

大人の歯が一度虫歯になると、二度と生えてきません。大切な歯を守るためには、普段のちょっとした心がけが大切です。