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歯が破損した時に「牛乳に漬けよう」と言われるのはなぜ?

固いものを食べたり、スポーツの最中に顔をぶつけたりすると、歯が破損してしまうことがあります。そんな時によく言われるのが「牛乳に漬けて」という言葉です。しかし、なぜ水ではなく牛乳なのか不思議に思う人もいるでしょう。そこで今回は、歯が破損した時にはなぜ牛乳に漬けた方がいいのかをお伝えします。

 

 

歯が破損した時にやってはいけないこと

歯が破損してしまった時は、できるだけ早く歯医者に行く必要があります。なぜなら、歯の状態や歯医者での適切な処置によっては、破損した歯を再利用できるからです。

歯医者に行く前には、気になるからといって自分で患部を触ることはやめましょう。手から雑菌が入り炎症を起こす可能性があるからです。うがいも避けた方がよいですが、出血が見られる場合に軽くうがいする程度であれば問題はありません。

さらにやってはいけないのは、良かれと思って消毒や詰め物をすることです。素人判断で消毒などを行うと、症状を悪化させることがあります。患部には何もせずに歯医者を受診してください。

歯医者に行くときには、破損した歯を持っていくようにします。この時やってはいけないのは、破損した歯を水洗いすることです。歯には、歯の根元と歯茎で歯を支える骨とをくっつける役割を持つ歯根膜という組織があります。歯根膜は水洗いすると流れしまうので、たとえ汚れていても水洗いはしてはいけません。破損した歯は、牛乳に漬けて持っていくようにしましょう。

 

 

歯が破損したら牛乳に漬けるのは、歯根膜を保護できるから!

なぜ、破損した歯を牛乳に漬けるのでしょうか。それは、牛乳の浸透圧が水道水に比べて低く、歯根膜を保護することができるからです。

破損した歯は前述したように、歯の状態や歯医者での適切な処置によっては、再利用することができます。その際に重要となるのが、破損した歯に歯根膜がなるべく清潔かつ正常な状態で残っているかどうかという点です。

人間の体液と水道水とでは、浸透圧が違います。例えば、プールなどで鼻に水が入ったときを想像してみてください。ほとんどの人がツンと痛みを感じることでしょう。これは、体液と水道水の浸透圧が違うため、鼻の粘膜がダメージを受けてしまうからです。破損した歯を水道水で洗ってしまうと、このプールの例と同じ現象が起きてしまい、歯根膜がダメージを受け再利用は難しくなるでしょう。

歯根膜を守りながら歯医者に破損した歯を持っていくためには、口の中に入れて持っていくのが一番です。しかし、破損した歯が泥などで汚れてしまった時には、口に入れることはできません。そんな時には浸透圧の低い牛乳に歯を漬けておけば、歯根膜を保護してくれるので、再利用の可能性も高くなるでしょう。

 

 

歯茎はだんだん塞がっていくので、なるべく早く歯医者へ行こう!

歯が破損してしまった時に痛みや出血がないと、歯医者に行かずそのままにしてしまう人もいるでしょう。しかし、歯茎に穴が開いている場合には、時間の経過とともにだんだん穴が塞がってしまいます。歯茎の穴が塞がってしまうと、たとえ破損した歯の歯根膜の状態が良くても、歯茎に歯が入らないので再利用することができません。ですから、歯が破損した時には、なるべく早く歯医者に行きましょう。特に、破損してから一時間以内であれば、再利用の可能性は高くなります。

また、スポーツや転倒などで口元を強くぶつけて歯を破損した場合には、歯だけでなくあごや他の部分を痛めている可能性もあります。特に、あごは構造的に外からの刺激に弱いので、顎関節症などを引き起こすことも考えられるでしょう。口元をぶつけた時には、できる限り口腔外科の受診をするようにしてください。