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1万3,000年前から歯の治療に詰め物が使われていた…?

現代では当たり前に受けられる歯の治療ですが、本格的な歯科医療が始まったのは比較的最近のことです。日本では、明治39年に歯科医師法が制定されたものの、当時はまだ歯科医師ではない医師による歯科治療を国が認めていたほどなのです。

ところが、今から1万3,000年も前のヒトの歯から詰め物の治療を施したと見られる跡が見つかりました。



新石器時代にはすでに歯の治療が行われていた…?

見つかった歯に含まれている放射線物質の量を測定すると、今から約1万3,000年前、つまり新石器時代のものであることが判明しました。

発掘場所はイタリアのトスカーナ州。古代イタリアでは、ローマ帝国の第4代皇帝であるクラウディウスの侍医がむし歯の原因は「歯の虫」であるとして、ヒヨスというナス科の植物の種子を火の上に振りかけた煙で患部を燻す治療法を提唱したり、ローマ人がブリッジや入れ歯といった治療法を行っていたなど、歯科医療が進んでいたことがうかがえる記録も残っています。



詰め物に使われていたのは、石炭や食物繊維

詰め物の素材を分析したところ、石炭、食物繊維、動物の毛が使われていたそうです。また、患者が亡くなってから施されたものではなく、生きている間に詰められたことがわかっています。

 

旧石器時代には、宗教上の理由や他部族に対する威嚇のために歯を抜いたり削ったりする風習があったとされており、発見された歯の詰め物が治療のためのものであるとは断定できませんが、発見された場所が歯科医療に対する技術が進んでいたエリアである点を考えると、治療であった可能性は低いとはいえません。

 

もしこの詰め物が治療行為であったとすれば、これまで発見されてきたような「抜く」「削る」の治療法を超えた高度な技術である「詰め物」が施された歯としては最古の発見となりそうです。