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自分の歯を培養してインプラントにできる時代が来る…?!歯科再生医療のいま

虫歯や歯周病、ケガなどで歯を失ってしまった場合、昔は「差し歯」や「入れ歯」をするという治療方法しか選択肢がありませんでした。
現在は、インプラントがあります。さらに未来に目を向けると、いずれは自分の歯の組織を培養してインプラントにできる時代も訪れそうです。

今回は、最新の歯科再生医療について見ていきましょう。


自分の歯を「移植」することは現在でも可能

インプラントでは、チタンで作られたスクリューと呼ばれるねじ状の人工歯根をあごの骨に埋め込みます。手術後、インプラントが骨にくっつき、しっかりと噛めるようになるのがメリットです。
また、ブリッジや差し歯のように、周りの歯を削ったり力の負担をかけてしまうこともありません。

しかし、すべてのインプラントがあごの骨に付くようになるとは限りません。特に、糖尿病や骨そしょう症の場合は付きにくいためインプラント治療そのものが行えません。

その点、自分の歯であれば拒絶反応も起きにくく、自分の歯なので口の中の感覚もしっくりくると、メリットが多いのです。
そのため、自分の歯の組織を培養して歯を作る研究が進められていますが、マウスでの実験は成功したものの、まだ実用段階にはありません。

ただ、親知らずなど噛みあわせに影響しない自分の歯を抜歯して移植すること(自家歯牙移植)はすでに可能になっています。
歯肉に埋まっている状態でまだ生えていない歯を使うこともできます。費用は保険適用にならず、約10万円かかります。


「歯」の培養は実験段階でも「歯槽骨」の再生は保険適用で治療可能!

「歯」そのものを培養して移植することはまだできませんが、歯を支えている「歯槽骨」を培養する治療法はすでに実現されており、保険適用できるものもあります。
その2つの治療法をご紹介します。


歯周組織再生誘導法(GTR法)

歯周ポケットの内部をクリーニングした後、人体に吸収されるたんぱく質でつくられた特殊な人工膜を当てることで歯槽骨の再生を行います。
自由診療で数万円~十万円程度かかっていたところ、近年、保険が適用されるようになりました。


エムドゲイン法

豚を原料とした薬「エムドゲイン」を注入することで歯槽骨の再生を行います。
部分的な歯槽骨の再生にしか用いることができませんが、世界的に行われている治療法です。
こちらは、保険適用外で10万円前後かかります。


まとめ

「歯」そのものの再生については、現在、実験段階(マウスでの実験は成功)とお伝えしましたが、通常マウス実験が成功してから実用化されるまでには5~10年程度の期間がかかるといわれています。
培養による再生医療にも期待が高まりますが、実現するまでの間も、日々のメンテナンスに手を抜かず、健康な歯を保ちたいものです。

ケガなどで歯を失わないように注意することはもちろん、むし歯、歯周病を予防することをおすすめします。